昨年ご紹介した、脳性まひの子どもたちの
「成長する絵画展」
その後の作品も含めて、また開催されます。
今度はデイケアに通う高齢者の方たちとの作品展だそうです。
(下部のDMをご覧ください)
前回の記事でも書いたのですが、彼らの制作現場にいると
いろいろなことを考えさせられます。
その後、最近ある方と交わした会話が印象的だったので、
ご紹介します。
Aさん─精神疾患や障害のあるひとを対象とした
さまざまな活動をされている方─との会話の一部です。
僕 「脳性まひの彼らと、どうコミュニケーションを
とればいいのか、わからなかったんですよね…」
Aさん 「そう思うこと自体が違うような気がします」
僕 「と、いうと…?」
Aさん 「わたしたちの経験や知識ではわからない
世界もあるんですよ。
むしろわたしたちは知らないことの方が多い。
だから、わかろうと思う方が違うんだと思います」
僕 「そうか…。自分の知識や経験の範囲だけで
彼らの考えていることを判断して
しまおうとするのは、
むしろ奢りのような気がしてきました…」
Aさん 「彼らの存在を受け入れるだけで
いいんじゃないでしょうか。
そこに生きている、ということを。
私たちも彼らも、もっといえば草や木も
ただ、そこに生きているだけ
なんじゃないかって思うんです」
この世界には未知なるものの方が多い。
僕の経験や知識なんてちっぽけなもの。
彼らに会うのがまた楽しみになりました。
彼らの作品展です。
今回は僕も写真撮影でちょっと参加しました。
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「〜五感で描く臨床美術〜アールブリュ作品展」
●日時:2013年4月13日(土)〜21日(日)
10:00〜19:00(13日は13〜19:00、21日は10〜12:00)
●会場:さいたま市地域中核施設プラザノース
プラザノースギャラリー4〜7
埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目852番地1
埼玉新都市伊奈線交通ニューシャトル「加茂宮駅」
下車徒歩約5分
JR東北本線(宇都宮線)「土呂駅」下車徒歩約15分